CML患者のQOLを支える薬剤師の力」


🐼ヘルスケアとお金に関わる難しいことをシンプルに解説します
おはようございます☀️ももんがパピです。今日もヘルスケアやお金に関するニュースをわかりやすく解説して、読者の皆様方のヘルスリテラシー向上にお役に立てれば幸いです。


🩷今日のテーマに込めた想い
今日のテーマは、「CML(慢性骨髄性白血病)患者さんの“我慢”に寄り添う仕組みづくり」です。

病気そのものの怖さに加えて、毎日の薬の副作用や、仕事・家事との両立――。
治療が長く続く病気では、“生きるために頑張ること”が、時に“我慢の積み重ね”にもなってしまいます。

今回ご紹介する「CML-PATH」は、そんな“我慢の見えない声”を、薬剤師さんや医師がチームで受け止めていこうという新しい取り組みです。
「薬を飲み続ける力=アドヒアランス」をどう支えるか。これは医療の質と患者さんの人生の両方に関わる大切なテーマです。


✅① 「薬をちゃんと飲む」って、そんなに難しいの?
慢性骨髄性白血病(CML)の治療薬は、飲み薬でコントロールできるようになりました。
でも、長期間の服薬は「飲み忘れ」や「副作用による中断」が起こりやすく、治療効果を下げてしまうことがあります。
実際、患者さんの約4割が「薬をやめたいと思ったことがある」と答えているそうです。
つまり、「飲み続ける」という当たり前の行動にも、サポートが必要なんです。

✅② 薬剤師・医師・患者の“橋渡し”がQOLを変える
「CML-PATH」では、日本調剤の薬剤師さんが患者さんの日常の“我慢”や“違和感”を丁寧に聞き取り、血液内科の先生に伝える仕組みを整えます。
薬剤師が“患者の通訳者”になることで、診察がスムーズになり、副作用の対応も早くなります。
これは単なる情報共有ではなく、「患者の声を医療の中心に戻す」取り組みです。

✅③ 未来は、“我慢しない治療”へ
この取り組みのゴールは、「安心して治療を続けられる社会」を作ること。
薬局が“薬を渡す場所”から“寄り添う場所”へ変わる――。
そんな風に、医療の現場が少しずつ変わっていけば、病気と生きる毎日がもっとやさしくなるはずです。


📰こんなニュースをわかりやすく解説します

(2025年9月1日のニュース)

ノバルティス ファーマ、日本調剤、日本医薬総合研究所の3社は、慢性骨髄性白血病(CML)患者さんの治療効果と生活の質(QOL)を高めるための共同プロジェクト「CML-PATH」を開始しました。

「CML」とは、血液を作る細胞ががん化してしまう病気。
分子標的薬の登場によって“命を守る”ことはできるようになりましたが、“生活を守る”課題はまだ残っています。

調査では、CML患者さんの約42%が「薬をやめたいと思ったことがある」と答え、その理由の6割が「副作用」でした。
さらに、47%が副作用で仕事を休んだ経験があり、78%が「治療で疲れている」と感じているとのこと。
これはまさに「命の長さ」と「生活の質(QOL)」のバランスが問われている現実です。


🐼パンダ君とハムスターちゃんの会話で学ぼう

パンダ君:「ねえハムちゃん、CMLって、薬を飲み続けるだけで治療できるんでしょ?いいことじゃないの?」
ハムスターちゃん:「うん、そうなんだけどね。長く飲み続けるって、想像以上に大変なんだよ。副作用で体がだるくなったり、お仕事ができなくなったりする人もいるの。」
パンダ君:「ええ!? じゃあ“薬を飲むこと”自体がストレスになるのか…」
ハムスターちゃん:「そうなの。だからCML-PATHっていう新しい取り組みが始まったんだよ。薬剤師さんが患者さんの悩みを聞いて、先生に伝える仕組みなんだって。」
パンダ君:「おお〜。薬局が“お薬をもらう場所”から、“気持ちを話せる場所”になるってことか!」
ハムスターちゃん:「そうそう!しかも、そのデータを日本医薬総合研究所が分析して、より良いサポート方法を見つけていくんだって。」
パンダ君:「それって、患者さんも薬剤師さんも先生も、みんなうれしいじゃん!」
ハムスターちゃん:「うん。患者さんは“我慢”を減らせて、薬剤師さんは専門性を高められて、先生も診察時間を有効に使える。まさに“三方よし”だね。」
パンダ君:「いいねぇ。CML-PATHって、“治療の道(PATH)”をみんなで歩く感じがするね!」
ハムスターちゃん:「まさにその通り!“PATH”には“道”って意味があるもんね。」
パンダ君:「なるほど〜。これぞ“シンプルにわかる医療ニュース”ってやつだね!」
ハムスターちゃん:「ふふっ、ももんがパピ先生のブログを読んでたら、医療もお金も怖くなくなるね🐹✨」


また、本記事の引用元は以下になっております。
・タイトル:慢性骨髄性白血病の治療効果とQOLの向上に向けた共同プロジェクトCML-PATHを開始
・URL:https://oncolo.jp/news/250901ra02