「70歳以上の医療費、年齢ではなく“支払い能力”で見直しへ」


──厚労省が見直し議論スタート(2025年10月23日)


🐼ヘルスケアとお金に関わる難しいことをシンプルに解説します。
おはようございます☀️ももんがパピです。
今日もヘルスケアやお金に関するニュースをわかりやすく解説して、
読者の皆様方のヘルスリテラシー向上にお役に立てれば幸いです。


🩷今日のテーマに込めた想い

今日取り上げるのは「70歳以上の医療費の自己負担、見直しへ」というニュースです。

この話題、聞いた瞬間「また負担が増えるの!?」と感じる方も多いかもしれません。
でも実は、今回の議論の根っこには「みんなが長く支え合うために」という想いがあります。

日本は世界でもトップクラスの長寿国。
その一方で、医療費は右肩上がり。
高齢者1人あたりの医療費は、現役世代の約4倍にものぼるといわれています。

これまで「70歳を超えたら医療費は1〜2割負担」としてきたのは、
“年を取る=収入が少ない”という前提があったからです。
でも今は時代が変わりました。

シニアの中にも働く人が増え、資産や年金にゆとりがある人も多い。
一方で、子育てや住宅ローンで現役世代が苦しんでいるケースも。

つまり、**「年齢で一律」から「支払い能力で柔軟に」**という考え方に、
時代が少しずつ動き始めたのです。

今日はその背景を、パンダ君とハムスターちゃんと一緒に、
“生活者の視点”でやさしく整理していきましょう。


✅3つの要点

✅① 「年齢基準」から「支払い能力基準」へ、制度がシフトし始めている
これまでの制度では、70歳を超えると自動的に自己負担が軽くなる仕組みでした。
しかし今は、高齢者の中にも収入・資産の差が大きくなっています。
だから「年齢だけで判断するのは公平じゃない」という声が増えています。
“支え合うための見直し”という前向きな意味合いがあるのです。

✅② 現役世代の保険料が限界に近づいている
高齢者の医療費の多くは、現役世代が払う保険料で支えられています。
医療費が増えるほど、若い世代の負担が重くなる。
このままだと「支える側」が疲れてしまう――それを防ぐための改革でもあります。

✅③ 「負担増」ではなく、「安心を長く続けるための再設計」
見直しの目的は“削減”ではなく“持続”。
支払い能力に応じた仕組みをつくることで、
本当に困っている人への支援をより手厚くする狙いがあります。
つまり、冷たい改革ではなく“安心を長持ちさせる工夫”なんです。


📰こんなニュースをわかりやすく解説します

2025年10月23日の共同通信のニュースによると、
厚生労働省は「70歳以上の医療費負担を見直す」議論を始めました。

現在、70歳以上の医療費は原則1〜2割負担ですが、
「支払い能力に応じて見直すべきだ」という意見が多く出たとのこと。

背景には、医療費全体の増加と、現役世代の保険料負担の高まりがあります。
また、厚労省は同時に「OTC類似薬(市販薬と似た効能の薬)」の保険適用の見直しも検討中。

これらをまとめて、年内に“新しい医療制度改革の方向性”を出す方針だそうです。


🐼💬パンダ君とハムスターちゃんの会話で考えてみよう


登場人物

🐼パンダ君:68歳。定年後も趣味の陶芸とアルバイトで元気いっぱい。
🐹ハムスターちゃん:35歳。会社員&子育て中。保険料の高さにいつもため息。


🐼パンダ君

「ハムスターちゃん、ニュースで見たけど“70歳以上の医療費を見直す”って本当かい?
年寄りの負担が増えるって話じゃないの?」

🐹ハムスターちゃん

「たしかにそう聞くとドキッとしますよね。でも今回は、“収入や資産に応じて”見直すって話なんです。
つまり、余裕がある人は少し多めに、そうじゃない人は今まで通り守られる、っていう考え方みたいです。」

🐼パンダ君

「なるほどねぇ。たしかに私の友達でも、まだ現役で働いてる人もいるし、
旅行三昧の人もいれば、ギリギリの年金で暮らしてる人もいる。
一律に同じ割引ってのも、たしかにちょっと不公平かもね。」

🐹ハムスターちゃん

「そうなんです。しかも現役世代の保険料って、どんどん上がってて…。
“支える人”が疲れちゃったら、制度そのものが続かなくなります。」

🐼パンダ君

「そう言われると…私たちも“支えられる側”ってだけじゃいけないな。
できる人がちょっと頑張ることで、みんなが安心できるなら、それも悪くない。」

🐹ハムスターちゃん

「まさにその通りだと思います。
“支払い能力に応じて”って聞くと冷たく感じるけど、
実は“本当に助けが必要な人を守るため”の考え方なんですよ。」

🐼パンダ君

「そうかぁ。年齢だけでなく、暮らしの実情を見てくれるなら安心だね。
それに、私もまだ陶芸でちょこちょこ収入あるし、支え合いの輪に加わらなきゃな。」

🐹ハムスターちゃん

「パンダ君みたいに、前向きに考える人が増えるといいですね。
お互いの立場を思いやることで、“長く続く安心”ができる気がします。」

🐼パンダ君

「そうだねぇ。医療って、“誰かのために支え合う仕組み”だもんな。
ニュースを聞いてちょっと不安になったけど、今は少しホッとしたよ。」


🌿ももんがパピのまとめ

医療制度の見直しは、
「負担を増やす話」ではなく「未来を守る話」です。

支払い能力に応じて、支え合いの形を整える。
その目的は、誰も医療から取り残されない社会を続けること

年齢ではなく、「生活の実情」で考える仕組みへ。
それはきっと、“公平”と“やさしさ”を両立させる第一歩です。

これから制度がどう変わっていくか、私たちも一緒に見守りましょう。
そして、どんなルールになっても「人を思いやる気持ち」は変えずにいたいですね。

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📚引用元

・タイトル:支払い能力に応じた医療費負担を 70歳以上見直しで厚労省部会
・URL:https://www.47news.jp/13336769.html


🐼💬ももんがパピより一言
「ニュースは難しい」と思ったら、暮らしの目線で読み直してみましょう。
“制度の話”も、“人の優しさを守るための話”に変わって見えてきます。
今日もシンプルにわかる医療とお金の話を、お届けしました🌸