【公立病院の経営危機】能登の富来病院が示す「地域医療を守る」生き残り戦略とは?
🐼ヘルスケアとお金に関わる難しいことをシンプルに解説します
おはようございます☀️ももんがパピです。今日もヘルスケアやお金に関するニュースをわかりやすく解説して、読者の皆様方のヘルスリテラシー向上にお役に立てれば幸いです。
🩷今日のテーマに込めた想い
今日のテーマは「全国で8割が赤字の公立病院」。
少しショッキングなニュースですが、実はこれは地方だけの話ではありません。
公立病院というのは、みんなの命を守る“最後の砦”。でも、その砦の維持にはお金がかかります。
診療報酬(つまり病院の“収入ルール”)は国が決めているため、病院が自由に値上げして収入を増やすことはできません。
その一方で、光熱費・医療資材・人件費はどんどん上がっています。
「赤字でも続けなければいけない」──この矛盾の中で、現場はどう生き残ろうとしているのか?
今回は、能登半島地震の被害を受けながらも、地域医療を守ろうと奮闘する石川県の富来病院の取り組みを通して、“公立病院のリアル”を見ていきたいと思います。
✅3つの要点
✅①「赤字でも閉められない」──それが公立病院の宿命
公立病院は、利益を目的とせず「地域の命を守る」ために存在しています。
しかし、人口減少と物価高が重なり、全国の8割が赤字に。
それでも「閉鎖すれば医療が途絶える」という現実があり、経営よりも“使命”が優先される構造にあります。
✅② 医療費の値上げができない“固定収入”のジレンマ
診療報酬は国が2年に1度見直すだけ。
その間に光熱費や医療材料費が上がっても、病院は価格転嫁できません。
つまり「手袋1枚10円値上がっても、報酬は同じ」。
この“固定収入+変動コスト増”の構図が、病院の経営を圧迫しています。
✅③「生き残る」には、地域に合わせた再編がカギ
富来病院は病床を減らし、介護医療院や地域包括ケア病床を増やす再編を実施。
「急性期治療」から「リハビリ・在宅支援」へと役割をシフトしています。
地域の高齢化に合わせた柔軟な変化こそ、これからの公立病院が“生き残る鍵”になるのです。
🏥メディマネブログ本文
こんなニュースをわかりやすく解説します👇
📅2025年10月18日(FNNプライムオンライン配信)
🐼パンダ君:「ハムスターちゃん、全国の公立病院の8割が赤字だって知ってた?」
🐹ハムスターちゃん:「えぇっ!?そんなに!? 病院って儲かってるイメージだったけど…」
🐼パンダ君:「実はね、病院って“値上げ”できないんだよ。たとえば手袋とかマスクが値上がりしても、国が決めた診療報酬はそのまま。つまり、原価が上がっても売上は変わらないってこと。」
🐹ハムスターちゃん:「それって、商売で言えば“仕入れ値が上がっても商品価格を上げられない”ってことだよね?そんなの、赤字になるのも当然じゃない?」
🐼パンダ君:「まさにその通り。しかも富来病院は、能登半島地震の被害で入院病棟が壊滅的な打撃を受けたんだ。入院患者が一時ゼロになって、収益は45%も減ったんだよ。」
🐹ハムスターちゃん:「それはつらい…でも、それでも病院を続けてるんだね。」
🐼パンダ君:「そう。なぜなら“富来病院がなくなったら、町の人が医療を受けられなくなる”から。志賀町には約1万7000人が住んでいるけど、ここが地域唯一の総合病院なんだ。」
🐹ハムスターちゃん:「まさに“最後の砦”だね。でも、どうやって赤字を減らそうとしてるの?」
🐼パンダ君:「そこで出てくるのが“病床再編”。たとえば、治療を終えた患者さんを受け入れる“地域包括ケア病床”を増やしたり、介護が必要な高齢者のための“介護医療院”を設けたりしてるんだよ。」
🐹ハムスターちゃん:「あっ、なるほど。病院の役割を“治す”だけじゃなく、“支える”方向に広げてるんだね!」
🐼パンダ君:「うん、そうすることで地域のニーズに合った医療が提供できるし、稼働率も上がって経営も安定する。富来病院では、介護医療院のベッド稼働率が90%以上だって。」
🐹ハムスターちゃん:「すごいね。でも、そういう改革ってすぐに結果が出るの?」
🐼パンダ君:「いや、すぐには難しい。だけど、“地域の健康を守りながら経営を守る”っていう、両立の努力が大事なんだ。竹村院長も『収益だけを考える医療はできないけど、無視もできない』って言ってた。」
🐹ハムスターちゃん:「医療とお金のバランス…どっちも大切なんだね。」
🐼パンダ君:「そう。そしてこれは、富来病院だけの話じゃない。全国の公立病院が同じ問題を抱えてる。地方では病院がなくなったら、人が住めなくなる。それは“まちの消滅”にもつながるんだ。」
🐹ハムスターちゃん:「うわぁ…そう聞くと、病院の経営って“地域の未来”を守る仕事なんだね。」
🐼パンダ君:「うん。だから今、国や自治体も“病院の集約化”や“地域医療連携”を進めてる。限られた医療資源をどう守るか──それがこれからの時代のテーマなんだよ。」
🐹ハムスターちゃん:「なるほど…医療って“治すだけじゃない”、その仕組みを支えるのも大事なんだね。」
🐼パンダ君:「そう。だからこそ、ぼくたち生活者も“病院に頼るだけ”じゃなく、“地域医療を支える意識”を持つことが大切なんだ。たとえば、かかりつけ医を持つとか、定期検診を受けるとかね。」
🐹ハムスターちゃん:「それなら私にもできるかも!富来病院みたいに、がんばってる医療現場を応援したいね!」
🐼パンダ君:「うん。小さな意識の積み重ねが、“地域医療を守る力”になるんだよ。」
また、本記事の引用元は以下になっております。
・タイトル:全国で8割が赤字の公立病院: 患者減少×物価高の中、石川の富来病院が模索する“生き残り戦略”
・URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/38cec818733c6b8714a7e6e7b37b7226cbf464df
