2025年最新版|開業医の給与は本当に高いの?財政審vs日医の対立を小学生でもわかる医療費とお金の視点でシンプル解説


🐼固定冒頭文

🐼ヘルスケアとお金に関わる難しいことをシンプルに解説します
おはようございます☀️ももんがパピです。今日もヘルスケアやお金に関するニュースをわかりやすく解説して、読者の皆様方のヘルスリテラシー向上にお役に立てれば幸いです。


🩷今日のテーマに込めた想い

『今日のテーマに込めた想い』

今回のテーマは、ニュースでも大きく取り上げられた
「開業医の給与が高すぎる?」という議論です。

これ、実は単なる“お医者さんのお金の話”ではありません。
私たち生活者の医療の受けやすさ、地域の医療体制、そして安心して暮らせるかどうか──
暮らしに直結する問題です。

小学生でもわかる例で言えば、
「近所のクリニックがなくなると、お腹が痛いときに病院まで1時間かかる」
そんな世界になる可能性だってあります。

だから今日は、なるべくやわらかく、
・なぜこうした対立が起きているのか
・本当は何が問題なのか
・そして私たち生活者にどんな影響があるのか

を、生活視点で丁寧にほどいていきます。


【3つの要点パート】


✅①「平均2653万円」という数字だけでは誤解が生まれる

開業医の収入が“平均2653万円”と言われると、
「そんなに儲かっているの?」という印象を受けます。

でもこれは、一部の高所得者が平均を押し上げているだけ。
実際は──
・中央値 2160万円
・最頻値 1000〜1500万円帯

つまり「平均だけを見て判断するのは危険」という話です。

日常で言えば、
「クラスで1人だけプロ野球選手がいて、残りが全員普通の学生なのに“平均年収が高いクラス”と言われるようなもの」。
シンプルに、誤解が生まれます。


✅② 開業医は“お給料取り”ではなく“経営者”である

クリニックの院長は、診療だけでなく、
経営の全責任を担う立場

・医療機器の更新(数百〜数千万円)
・建物ローン
・スタッフの給料
・光熱費
・税金
・修繕費

すべてを背負います。

だから同じ「医師」でも、
勤務医と開業医を単純に比較するのは不適切。
生活で言えば、
「会社員と会社の社長を同じ土俵で比べるようなもの」です。


✅③ 誤解のある議論は、結果的に“地域医療の崩壊”につながる

財政審が「開業医は高い」とイメージを作りすぎると、
“診療報酬を下げても問題ない”
という流れになってしまいます。

そうなると──
・小さな診療所が経営難に
・地域でクリニック閉院が増える
・病院が激混み
・生活者の医療アクセスが悪化

つまり私たちが困る構図です。

医療は“病院”と“診療所”のチームで成り立っています。
どちらかを弱らせると、地域医療は一気に崩れます。

◆こんなニュースをわかりやすく解説します(2025年11月13日)

今回のニュースは、
「日医の松本吉郎会長が財政審を批判し、“開業医の高給与イメージは恣意的だ”と反論した」
というものです。

財政審(財務省側)は
「開業医の収入は高いから適正化が必要」
と主張。

日医は
「データの読み方が誤解を招く」
「医療界を分断する議論だ」
と強く反発しました。

これを生活者目線でシンプルに言い換えると──

「医療の値付けの話が、誤ったイメージで決まってしまうかもしれない」
ということ。

ここを丁寧にほどいていきます。


◆1.ニュース解説(問題の背景)

財政審は、診療所の院長収入について、
平均2653万円
という数字を前面に出して、「高い」と主張。

しかし松本会長は、
「これは実態を表していない」と反論します。

その根拠は3つ。


●① 平均値はごく一部の高所得者が押し上げる

“平均”は、数字の大きい人がいるだけで簡単に跳ね上がります。
そのため、開業医全体が「高給取り」という印象を与えやすい。

実際は──
中央値:2160万円
最頻値:1000〜1500万円

つまり大多数の開業医は、ニュースほどの高額ではありません。


●② データが古すぎる

使われたのは2022年度のデータ
インフレで物価が上がる前の数字で、さらに当時は
“コロナ補助金”が入っていた特例の時期

補助金が消え、物価が上がった現在の診療所経営とはまったく状況が違います。


●③ 開業医は「経営と借金のリスク」を背負う

個人開業は、
・建物
・医療機器
・人件費
・仕入れ
・税金

すべてを背負う存在。
経営責任が重く、収入の“額面”がそのまま“手取り”ではありません。

この誤解が広がることで、
“診療所は儲かっているから診療報酬を下げてもいい”
という世論が生まれかねません。

ここが最大の問題です。


◆2.生活者目線のわかりやすい例

たとえばこんな町を想像してください。

「クリニックがすべてなくなった町」

お腹が痛い。
熱が出た。
ケガをした。
そんなとき、近所に行ける場所がない。

結果、
・病院外来に人が殺到
・待ち時間が4時間
・急病への対応が追いつかない
という悪循環に。

医療は「身近にあるからこそ」安心できるもの。
開業医を弱らせる議論は、結局、地域の人々に跳ね返ってきます。


◆3.パンダ君🐼&ハムスターちゃん🐹の会話でさらに理解!

🐼「開業医ってそんなに儲かってるの?」

🐹「パンダ君、それ“平均”に騙されてるよ!」

平均値は、1人でも超高収入の人がいると跳ね上がる。
だから「みんなが儲かってる」とは限らない。


🐼「でも収入が高いなら、報酬下げても困らないんじゃ?」

🐹「そこが大問題!収入=手取りじゃないの!」

経営者として
・医療機器の購入
・スタッフの給料
・設備更新
・税金
など、全部払う必要があります。


🐼「じゃあ報酬が下がると?」

🐹「小さな診療所が潰れちゃうかも!」

そうなると、
病院が混んで、
地域医療が崩れて、
結局いちばん困るのは“私たち”。


◆4.医療とお金の仕組み(制度)

診療所は、
「地域の一次医療」=最初にアクセスする場所
として機能しています。

診療所が弱ると、
そのしわ寄せは病院へ。
病院がパンクすると、
救急・入院医療にも影響。

医療は“つながった仕組み”で成り立っているため、
どこか一つが弱ると全体が崩れやすい構造です。

今回の日医の主張は、
「財源の議論は必要。でも誤解で制度を動かさないでほしい」
というもの。

生活者にとっては、
「医療の安心を守るために正確なデータが必要」
というメッセージになります。


◆5.今日のテーマまとめ

・「開業医が高収入」という印象は平均値マジック
・開業医の収入=給与ではなく“経営のための売上”
・データが古く、補助金を含む時期が混ざっている
・誤解が広がると、診療所閉院 → 地域医療崩壊につながる
・生活者としては「正確な議論」が最も重要


◆6.未来につながる行動ポイント(生活者向け)

① 情報は“平均値”ではなく“中央値”を見る
② 医療の値付け(診療報酬)が生活の安心につながることを知る
③ ネガティブイメージの煽りに流されない
④ 地域のクリニックを大切にする
⑤ 正しい理解が「医療を守る力」になる


⑦【引用元】

また、本記事の引用元は以下になっております。
・タイトル:日医・松本会長 財政審を批判「医療界の分断を招く」開業医の高給与水準は「恣意的にイメージ先行」
・URL: https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=79295&ex251113e