「薬をなくす」のではなく「医療を更新する」──薬価削除506品目の背景をやさしく解説
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🐼ヘルスケアとお金に関わる難しいことをシンプルに解説します
おはようございます☀️ももんがパピです。
今日もヘルスケアやお金に関するニュースをわかりやすく解説して、読者の皆様方のヘルスリテラシー向上にお役に立てれば幸いです。
🩷今日のテーマに込めた想い
今日のテーマは「薬価削除506品目のニュース」です。
「薬価削除」って聞くと、なんだか冷たくて難しい言葉ですよね。でもこれは“薬が消える”とか“使えなくなる”というだけの話ではなく、医療の効率化や安全性、そして「限られた医療費をどう使うか」という大事なテーマにもつながる話です。
ニュースを見て、「えっ、あの薬もう無くなるの!?」と思った方も多いかもしれません。実際、田辺三菱製薬の「ガストローム」やAlnylam Japanの「オンパットロ」など、名前を知っている薬も含まれています。
今回は、そんな“薬価削除”の裏にある背景や、現場で起こっていることを、生活者の視点でやさしくほどいていきます。
✅3つの要点
✅①「薬価削除」ってそもそも何?
薬価削除とは、「もうその薬を市場に残す必要がない」と判断されたときに、国の薬価リスト(価格表)から外すことです。つまり、“正式に販売を終了する”ことを意味します。
これは「供給が止まった」「使う人が少なくなった」「他の薬で代替できる」などが理由です。
言いかえれば、医療の世界にも“整理整頓”があるということなんです。
✅② 医療現場では“残薬”問題が深刻
薬がリストから外れても、薬局や病院の棚には在庫が残ります。診療側からは「半年では使い切れない」との声も。
薬が使えなくなれば、廃棄=医療費のムダにもつながります。
つまり「制度上のスピード」と「現場の現実」にズレがあるわけです。ここがいま、議論になっているポイントです。
✅③「削除」は未来の安心のためのアップデート
古い薬を整理することは、新しい薬を生み出すためのスペースを作ることでもあります。
薬の世界もスマホアプリと同じで、更新を止めると不具合が出ます。
だからこそ、削除は「なくすこと」ではなく「次の時代に合わせて更新すること」。医療の持続性を守るための前向きな仕組みなんです。
💊こんなニュースをわかりやすく解説します
2025年10月29日に開かれた中医協(中央社会保険医療協議会)の総会で、厚生労働省の産業課から「薬価削除品目が506品目ある」との報告がありました。
このうち38品目は“成分単位”で削除、つまり同じ有効成分を含む薬すべてがリストから外れます。
例えば…
- オンパットロ点滴静注(Alnylam Japan)
- ガストローム顆粒(田辺三菱製薬)
など、先発医薬品(いわゆる元祖の薬)も含まれています。
削除の理由は「代わりの薬がある」「需要が減った」など。
これらの薬は11月ごろから“経過措置”に入り、2026年3月末で完全に削除予定です。
🐼パンダ君と🐹ハムスターちゃんの会話でわかる!薬価削除のリアル
🐼パンダ君:「ねえハムちゃん、ニュースで“薬価削除506品目”って聞いたけど、なんか薬が消えるみたいで怖いねぇ。」
🐹ハムスターちゃん:「うん、でも実は“整理整頓”みたいなものでね。もうほとんど使われていない薬や、他の薬で代わりがあるものを、リストから外すってことなんだよ。」
🐼パンダ君:「なるほど…でも病院とか薬局に残ってる薬はどうするの?」
🐹ハムスターちゃん:「そこが今、議論になってるんだって。日本薬剤師会の調査では、薬局に平均1300品目の薬があって、そのうち2割は半年間まったく使われてないんだって。だから“急に消されると困る”って声が出てるの。」
🐼パンダ君:「え〜!じゃあ残った薬は捨てちゃうの?」
🐹ハムスターちゃん:「そうなると、薬もお金ももったいないよね。だから“経過措置”っていう期間を設けて、ちゃんと使い切れるように調整してるの。でも今回の期間が“短すぎる”って、医療現場からは心配の声が上がってるんだ。」
🐼パンダ君:「じゃあ厚労省はなんて言ってるの?」
🐹ハムスターちゃん:「“状況に応じて延長も可能です”って返してるよ。つまり、薬が足りないとか使い切れないときは、メーカーが相談すれば延ばせる仕組みになってるの。」
🐼パンダ君:「ふむふむ…つまり、削除って悪いことじゃなくて、医療の棚卸しなんだね。」
🐹ハムスターちゃん:「そうそう!そして新しい薬を受け入れるための“準備運動”でもあるんだよ。古いものを見直すことは、未来の安心につながるんだ。」
🐼パンダ君:「うーん、薬の世界もスマホみたいに“アップデート”が必要なんだね!」
🐹ハムスターちゃん:「その通り!でも、使う人の安全と現場の声もちゃんと聞いて、やさしいスピードで進めることが大事なんだよ。」
🐼パンダ君:「ハムちゃん、今日もシンプルにわかったよ。ありがとう〜!」
🐹ハムスターちゃん:「どういたしまして♪ 今日のテーマは“整理=未来の安心”って覚えておこうね!」
🧾まとめ
今回のニュースを一言で言えば、
「薬のリストから506品目を整理するけれど、現場の声を聞きながら、無理のないスピードでやっていこう」
という話です。
薬の世界は、医療費・安全性・供給体制など、たくさんの要素で成り立っています。
だからこそ、“削除=終わり”ではなく、“更新=新しい医療の始まり”と捉えることが大切です。
📚引用元
また、本記事の引用元は以下になっております。
・タイトル:厚労省産情課 薬価削除506品目を報告 38品目は成分単位で削除 オンパットロ、ガストロームも
・URL:https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=79208&ex251030e

