🏥なぜ国立病院は赤字なのか?


🏥赤字の国立病院、診察よりも“採算”が必要だった件について

こんにちは、ももんがパピです。
最近のニュースで「国立病院のほとんどが赤字!」という見出しを見かけました。
正直な感想、「え?今さら?」です。

いや、驚く人の方が少数派なのでは。
「病院って儲かるんじゃないの?」という幻想を持ってる方には、ぜひ読んでいただきたい今回のブログ。
医療とお金のリアルを、毒舌とユーモアで丸ごと手術します。


🩺赤字の正体:儲けるための“ビジネス”ではなかった

まず大前提として――
国立病院って「儲けるための組織」ではありません。
目的はあくまで【公共性】、つまり国民の命と健康を守ること。

なので、こんなことが起きてます:

  • 採算度外視で過疎地にも病院を維持
  • 高齢者が増えて、診療報酬は削られて
  • 人手不足なのに、人件費はかさむ一方
  • 医療技術は進化、でも設備投資は高騰

結果?
お金は出ていくけど、入ってこない。
ブラック企業もびっくりの【使命感ドリブン赤字構造】です。


💸医療費=利益じゃない? そう、病院は“売上が天井”の業態です

ビジネスって普通、「売れば売るほど儲かる」じゃないですか。
でも病院は違う。

医療行為の対価=【診療報酬】は国が決めてます。
つまり、いくら働いても報酬は定価。
値上げ交渉なんてできるわけがない。

例えるなら、
「1回の手術=15,000円ね」って決められて、
「でもこの患者さん、ハードモードすぎるんですけど!?」って思っても追加料金ナシ。

これ、かなり理不尽です。
ヤマト運輸だって再配達でブチ切れるご時世に、病院は“何度でも無償再診”です。


🧓高齢化の波は、“病院経営”を溺れさせる

患者さんの7割以上が高齢者。
でもこの層、1回の診察に時間がかかるし、たくさん薬が必要だし、入院期間も長め。
なのに診療報酬は抑えられまくり。

そして今、国は「医療費削減」という名のもとに、病院に節約圧力をかけまくり。
「効率化しろ」「在宅に回せ」「ベッド数減らせ」
……じゃあ聞くけど、どこで治療するのよ?


💀“経営努力”だけでは焼け石に水。現場はすでに限界超え

よく言われます。「経営が悪いんじゃないの?」
違います。現場はもう、めちゃくちゃ頑張ってるんです。

  • 看護師さん→夜勤地獄
  • 医師→働き方改革?なにそれ美味しいの?
  • 事務方→給料上がらず業務は増える

それでも、「赤字です」とニュースで報道されたら、
「なんで経営下手なの?」って叩かれる。
――もう、誰がこの仕事やりたいと思うんですか?


🧠結論:医療はビジネスじゃない。でも、経営しなきゃ潰れる

国立病院が赤字なのは、ある意味“ちゃんと機能している証拠”です。
儲からないところにも医療を届けている。
でもこのままだと、使命を果たす前に病院が死にます。

患者の命を守るには、病院の命(=経営)も守らないと。
国にも、医療従事者にも、そして私たち国民にも、
“医療はタダじゃない”という認識が求められているのかもしれません。


🐼あとがき|「赤字ってことは、頑張ってる証」説

もし今日、あなたの身近な病院が赤字だったら――
「お疲れさまです」と言いたい。

命を守るって、それだけコストがかかることなんです。
見えないところで踏ん張ってる人たちがいること、
ちょっとだけ、想像してもらえたら嬉しいです。