🍱2026年最新版|病院食がまた値上げ!? 食材高騰で「入院時食費」が見直しへ──嚥下食にも特別加算の動き
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🐼ヘルスケアとお金に関わる難しいことをシンプルに解説します
おはようございます☀️ももんがパピです。
今日もヘルスケアやお金に関するニュースをわかりやすく解説して、読者の皆様方のヘルスリテラシー向上にお役に立てれば幸いです。
🩷今日のテーマに込めた想い
今日のテーマは「病院食、また値上げ!?」です。
入院したことのある方ならわかると思いますが、病院のごはんって、実は医療の一部。
栄養バランスを整え、回復を支える重要なケアです。
でも今、その「病院ごはん」に大きな課題が生まれています。
食材費や光熱費の高騰で、病院が食事を提供するコストが追いつかないのです。
その結果、2024年度・2025年度に続き、2026年度も「入院時の食費基準額(1食あたり690円)」のさらなる引き上げが議論されています。
さらに、飲み込みが難しい高齢者のための「嚥下食(えんげしょく)」を“特別食加算”の対象にしようという動きも。
つまり──
「食べることを支える医療」が、見直され始めているんです。
✅①「食材費が止まらない!」病院給食も悲鳴の現場
食材費の高騰、あなたの家計にも響いていますよね。
でも実は、病院も同じ波を受けているのです。
2024年には+30円、2025年には+20円と、約30年ぶりの引き上げが行われました。
それでも現場からは、
「690円ではとても提供できない」
「業者から“この価格では受けられない”と通告された」
といった声が上がっています。
中医協(中央社会保険医療協議会)の議論では、7割の病院が給食委託業者から「値上げ要求」を受けているという報告も。
つまり、医療機関も家計と同じように“食の物価高”に苦しんでいるのです。
しかし、この「食費基準額」を上げるということは、同時に患者さんの自己負担が増えることも意味します。
2024→2025→2026と、3年連続の値上げ。
これに対し、支払側(健康保険組合など)からは次のような声も上がりました。
「現場の苦労は理解するが、患者の負担増になる。
その分“食事の質向上”に努めてほしい。」
値上げだけでなく、「おいしさ・栄養・安全」も両立していくことが、これからの病院食の使命になっています。
✅②「嚥下食(えんげしょく)」という“命を守るごはん”を評価へ
高齢になると、食べ物を飲み込む力(嚥下機能)が弱くなります。
誤って気管に入ると「誤嚥性肺炎」になり、命に関わることも。
そのため、多くの病院で「嚥下食」が提供されています。
やわらかくして飲み込みやすくする、見た目を整えて食欲を保つ、栄養バランスを保つ──
これ、実はかなりの手間とコストがかかります。
でも現状、この嚥下食は「特別食加算」の対象外。
つまり、手間をかけても病院側には報酬がつかない状態なのです。
これに対して中医協では、
「嚥下食の有用性を評価し、加算対象にするべきだ」
「栄養改善や在院日数短縮につながる」
という意見が一致。
2026年度改定で、“嚥下食”が正式に評価される方向が見えてきました。
これまでの「糖尿病食」「腎臓病食」は“制限”のための特別食でした。
でもこれからは、「栄養を増やす」「食べる力を支える」食事に光が当たる時代へ。
✅③ 値上げ=悪ではなく、“食の質”を守るための投資
たしかに、入院時の自己負担が上がるのは家計にとってつらいことです。
でも、安い材料で栄養が足りない食事になってしまえば、回復も遅れ、結果的に医療費がかさみます。
つまり、食の質を守ることは「医療費の抑制」につながるのです。
実際、中医協では食事だけでなく、光熱水費(電気・水道・ガス)も見直す方向が議論されました。
2006年度から据え置かれていた370円(患者負担)も、再評価される見込み。
“食べる”“温める”“整える”──どれも回復のための大切な医療行為です。
🩺パンダ君🐼とハムスターちゃん🐹のやさしい会話で学ぶ「入院ごはんの未来」
🐼パンダ君:「ハムちゃん、また入院ごはんの値段が上がるらしいよ!」
🐹ハムスターちゃん:「えっ!? この前も値上がりしたのに!?」
🐼:「そうなんだ。2024年に+30円、2025年に+20円、そして2026年も上げようかって議論が出てるんだ。」
🐹:「そんなに!? 病院も大変なんだね。」
🐼:「うん。食材がどんどん高くなって、給食業者から“この価格では無理です”って言われてるんだって。」
🐹:「なるほど…でも患者さんの負担も増えるのはつらいね。」
🐼:「そう。だから、委員の人たちは“負担が増えるなら、食事の質も上げて”って言ってる。
栄養士さんたちも“見た目も大事”って、日々努力してるんだよ。」
🐹:「たしかに、病院ごはんって“味気ない”ってイメージあるけど、最近はおいしくなってきてる気がする!」
🐼:「そうそう。特に“嚥下食”っていう、飲み込みやすくて安全なごはんが注目されてるんだ。
でもね、これ作るの大変で、まだ特別食加算がついてないんだって。」
🐹:「えっ、じゃあ病院がボランティアみたいに頑張ってるの!?」
🐼:「そう。だから今回、“嚥下食も加算対象にしよう”って中医協で話し合われたんだ。
『食べてもらう医療』に変わる第一歩だね。」
🐹:「いいねそれ! “食べる力”を支えるのが医療って、すごく前向き!」
🐼:「うん。“食費の値上げ”って聞くとイヤだけど、“食の質を守る投資”だと思えば大切なことなんだ。」
🐹:「パンダ君、うまいこと言うね。じゃあ、これからの病院ごはんは“高くても価値がある”方向に進んでほしいね。」
🐼:「まさにその通り! おいしい病院食が、早い回復と笑顔につながるんだ。」
🏥生活者にとってのポイント
- 入院食の基準額引き上げは、「病院のため」ではなく「食の安全と質のため」。
- 嚥下食の評価追加は、高齢者の命を守るための前向きな改革。
- 患者負担が増える一方で、医療の質も上がるというバランスを見極める時代へ。
「病院ごはん=節約対象」ではなく、
「病院ごはん=治療の一部」という意識を、私たち生活者も持つことが大切です。
🌱未来につながる行動ポイント
1️⃣ 入院中の食事の“意味”を知ろう。
食べることは回復の第一歩。病院食にも理由と根拠があります。
2️⃣ 家族が入院したら、“食事内容”を確認しよう。
嚥下食や栄養管理の方針を知ることで、安心感が高まります。
3️⃣ 医療制度の“値上げニュース”を、表面だけで判断しない。
背景には現場の努力と「命を支える仕組み」があります。
🧭結論
病院の食事は、ただの“ごはん”ではありません。
栄養を届け、回復を助け、誤嚥を防ぐ──
まさに「食べる医療」。
2026年度の診療報酬改定で進む「入院食費の見直し」と「嚥下食の評価」は、
医療の質を“食卓から”底上げする大きな一歩になるでしょう。
📚引用元
また、本記事の引用元は以下になっております。
・タイトル:食材費高騰を踏まえ2026年度も「入院時の食事基準額」を引き上げてはどうか、嚥下食を特別食加算の対象に追加へ―中医協総会(1)
・URL:https://gemmed.ghc-j.com/?p=70663
💡FAQ
Q1:なぜ病院食の費用が上がるの?
A:食材費・光熱費の高騰により、病院の給食提供コストが上がっているためです。
Q2:嚥下食とは?
A:飲み込みが難しい高齢者や病気の方のために、やわらかく安全に調理された食事です。
Q3:値上げは患者の負担増になる?
A:一部は自己負担に反映されますが、食の質や安全性を守るための調整でもあります。

