💸もし入院したらいくらかかるの?知らないと7万円損するかもしれない「高額療養費制度」超やさしい解説
🕒 読了目安:5分
Contents
- 1 🧠「入院したら100万円」って本当?
- 2 🐢1|たとえ話でわかる「限度額」ってなに?
- 3 📘2|高額療養費制度って、そもそも何?
- 4 💵3|年収別「自己負担の限度額」をわかりやすく
- 5 💳4|リアルな負担額シミュレーション
- 6 📝5|申請のしかたと「やらかし注意」ポイント
- 7 🧨6|知らないと損!な3つの落とし穴
- 8 📌7|制度を使いこなすコツ
- 9 🛡8|将来への備えに
- 10 🎁まとめ|病気は防げない。でも、パニックは防げる!
- 11 📚最後に:おすすめ図書
- 12 💰ライフプランと医療費の関係を考えたい人へ
- 13 🧠制度と社会保障をロジカルに理解したい人へ
- 14 👨👩👧👦家族のために備えたい人へ
- 15 🔍制度と行動経済学をつなげて考えたい人へ
🧠「入院したら100万円」って本当?
「もし入院したら、100万円くらい請求されるのかな……?」
そんな不安を、あなたも一度は抱いたことがありませんか?
でも実は、日本には“医療費の天井”を守ってくれる制度があるんです。
その名も 高額療養費制度。
この制度を使えば、たとえ80万円の医療費がかかっても、
自己負担は8万円ちょっとで済むこともあります。
知らないだけで“払いすぎ”てしまう人、多数。
今回は、制度の仕組みと、ありがちな「損しがちケース」まで、カメくんの冒険とともにやさしく解説します。
🐢1|たとえ話でわかる「限度額」ってなに?
ある日、カメくんは風邪が悪化して入院。
「治療費80万円」と言われて仰天!
でも受付の人がこう言います。
「大丈夫、カメくん。高額療養費制度があるから、君の収入だと8万円ちょっとでいいんだよ」
つまり制度を使えば、払うのは“上限まで”でOK。残りはあとから戻ってくる仕組みなんです。
🟢 まとめ:高額療養費制度は、“カメくんを助ける医療費ストッパー”!
📘2|高額療養費制度って、そもそも何?
公的医療保険に入っている人なら、誰でも対象。
1ヶ月の医療費が一定の金額を超えたときに、その超過分があとから払い戻される制度です。
✅ 医療費が80万円かかっても → 実際の自己負担は8万円ちょっとになる
しかも、収入に応じて“自己負担の限度額”が決まっているという、ありがたい仕組みです。
💵3|年収別「自己負担の限度額」をわかりやすく
所得区分 | 年収の目安 | 自己負担の上限(月額) |
---|---|---|
ア(高所得層) | 約1,160万円以上 | 約25万円+α |
イ(上位所得層) | 約770~1,160万円 | 約17万円+α |
ウ(中間層) | 約370~770万円 | 約8万円+α |
エ(低所得層) | ~約370万円 | 約5.7万円 |
オ(非課税世帯) | 住民税非課税 | 約3.5万円 |
💡「+α」ってなに?
これは医療費全体が高額な場合に、一定以上の金額に対して1%を追加負担する制度です。
🔸たとえば:
- 医療費:80万円
- 所得区分ウ(年収600万円)
➡ 基本の上限:8万円+(80万円−26万7千円)×1% = 約8万5,300円
✅ つまり、80万円の請求が来ても、約8.5万円で済む!
🧠 イメージ:医療費という水に、フタ(限度額)をする制度。水があふれない安心感。
💳4|リアルな負担額シミュレーション
ケース | 医療費 | 年収 | 自己負担 |
---|---|---|---|
Aさん(会社員) | 80万円 | 600万円(ウ) | 約85,400円 |
Bさん(自営業) | 120万円 | 900万円(イ) | 約18万円+α |
Cさん(無職) | 40万円 | 非課税世帯(オ) | 35,400円 |
📝5|申請のしかたと「やらかし注意」ポイント
✅ 方法①:事前申請(おすすめ!)
- 健康保険組合に「限度額適用認定証」を申請(ネットや郵送)
- 病院で提示 → 窓口での支払いが“最初から上限まで”に!
✅ 方法②:あとから申請(払い戻し)
- 全額いったん支払う → 約2〜3ヶ月後に還付
🧨6|知らないと損!な3つの落とし穴
❗ケース①:認定証なしで10万円支払い → 忘れて申請しなかった!
→ 本来戻るはずの7万円、永久にサヨナラ。
❗ケース②:通院費・家族分を合算できたのにバラバラ対応
→ 条件を満たせば「同じ月の同一世帯分」はまとめられる!
❗ケース③:1泊だけど月またぎ → 限度額リセットで2回分支払い!
→ 1月31日入院〜2月10日退院 → 1月・2月で別カウント。
🧠 これって“1日しか使ってないのに、2日分チケット取られた”ような損!
📌7|制度を使いこなすコツ
- ✅ 健康保険証と一緒に認定証も常備
- ✅ 月をまたぐ長期入院は注意(できれば月初入院)
- ✅ 家族の分も「合算できるか」確認する
🛡8|将来への備えに
医療費は、突然やってくる“見えない出費”。
でもこの制度を知っていれば、最悪の金額が“見える”ようになります。
💬 「見える保険」=不安を“数字”でコントロールできる安心感。
🎁まとめ|病気は防げない。でも、パニックは防げる!
- 制度を知っているだけで、数万円〜数十万円の違いが出る
- 家計の不安を“数字で制御”できるのが、高額療養費制度のすごいところ
✅ 「知らなかった…」をなくすことが、家族を守るはじめの一歩です!
📚最後に:おすすめ図書
💰ライフプランと医療費の関係を考えたい人へ
『本当の自由を手に入れる お金の大学』著:両@リベ大学長
医療費も「見えない固定費」のひとつ。家計の守りを固めるための医療費戦略が自然に身につきます。高額療養費制度の「使いどころ」も見えてきます。
🧠制度と社会保障をロジカルに理解したい人へ
『はじめての社会保障〔第22版〕: 福祉を学ぶ人へ』 著:椋野 美智子,田中 耕太郎
『はじめての社会保障〔第22版〕: 福祉を学ぶ人へ』は、社会保障制度の基本構造や考え方を、最新の法改正に対応しながら、初学者にもわかりやすく解説した定番テキストです
👨👩👧👦家族のために備えたい人へ
『親の介護で自滅しない選択』著:太田差惠子
医療費・介護費の“ダブルパンチ”に備えるには、感情と制度の両方を理解することが必要。まさにブログ後半のケース③に直結する一冊。
🔍制度と行動経済学をつなげて考えたい人へ
『予想どおりに不合理』著:ダン・アリエリー
「申請すれば戻る」とわかっていても、なぜ人は放置するのか? ケース①のような“損する選択”を行動経済学で読み解く良書です。