後期高齢者医療制度|75歳以上の医療費が3割負担になる“境界ライン”とは?わかりやすく解説


🩷今日のテーマに込めた想い

今日のテーマは「75歳以上・後期高齢者医療制度で、医療費の窓口負担が3割になる人とは?」というお話です。
最近、親や祖父母の通院費が気になるという声をよく聞きます。病院で払うお金――つまり“窓口負担”の割合が、人によって違うのはご存じでしょうか?

「隣の人は1割なのに、うちは3割?」
そう感じたことがある方も多いかもしれません。

医療保険の世界は、年齢・所得・世帯構成によって細かくルールが決まっています。しかも2026年春からは“子ども・子育て支援金”という新たな上乗せ制度も始まるため、今後はシニア世帯の医療保険料がじわじわ上がる見通しです。

今日の記事では、そんな「後期高齢者医療制度の仕組み」を、パンダ君とハムスターちゃんの会話を交えながら、できるだけシンプルにお伝えしていきます。
「自分や家族がどの区分にあたるのか」を知ることで、家計の見通しを立てやすくするのが目的です。


✅3つの要点

✅①【医療費の自己負担は“年齢”ではなく“所得”で決まる】
75歳になると自動的に「後期高齢者医療制度」に加入しますが、1割・2割・3割のどれになるかは“収入と所得”で判断されます。単に「高齢者だから安い」ではなく、「現役並みに稼いでいるかどうか」で負担率が変わります。だから同じ年齢でも人によって差があるのです。

✅②【3割負担の人=“現役並み所得者”という区分】
3割負担になるのは「課税所得145万円以上」かつ「収入が383万円(単身)以上/520万円(夫婦)以上」の人です。つまり、年金や不動産収入などを含め、まだしっかり所得がある人が対象。年金生活でもこのラインを超えると“現役並み”扱いになります。

✅③【2026年春から「子ども・子育て支援金」が上乗せに】
すべての世代が医療保険料に上乗せして負担する新制度が始まります。後期高齢者も例外ではなく、月額200〜350円程度の追加負担が見込まれています。少額ですが、年金生活者にとっては無視できない金額。早めに家計のシミュレーションをしておくことが大切です。


📰こんなニュースをわかりやすく解説します

2025年10月30日配信のLIMO記事によると、
「75歳以上の後期高齢者医療制度では、医療費の窓口負担が所得に応じて1割・2割・3割に分かれる」と紹介されていました。

つまり、

  • 一般的な所得の人は1割
  • 所得が少し高い人は2割
  • “現役並み”に収入がある人は3割

となるのです。

「じゃあ、その“現役並み”ってどこから?」
――ここが今日のポイントです。


🐼💬パンダ君とハムスターちゃんの会話で理解しよう!


🐼パンダ君:

ねぇハムスターちゃん、うちのおじいちゃんが病院で「3割負担」になったって言ってたんだけど、なんでなのかな?
75歳過ぎたらみんな1割になると思ってたんだよね。

🐹ハムスターちゃん:

それね、よくある勘違いなんだよパンダ君。
75歳以上でも「所得が高い人」は“現役並み所得者”って扱われて、3割負担になるの。

🐼パンダ君:

えっ、じゃあ“年齢”じゃなくて“収入”で決まるの?

🐹ハムスターちゃん:

そうなの!たとえば、こういう感じなんだよ👇


区分条件(所得・収入)窓口負担
一般所得者課税所得28万円未満など1割
一定以上の所得者年金+その他所得が単身200万円以上/夫婦320万円以上2割
現役並み所得者課税所得145万円以上+収入が単身383万円以上/夫婦520万円以上3割

🐼パンダ君:

なるほど〜。おじいちゃん、年金と賃貸の家賃収入があるって言ってたから、その合計が基準を超えてるのかもね。

🐹ハムスターちゃん:

そうそう!
しかも、2人以上の世帯で合計所得が520万円を超えると、どっちか1人だけ高収入でも“世帯全体”として3割になる場合もあるんだよ。

🐼パンダ君:

うわぁ…細かい!なんか確定申告みたいだね。

🐹ハムスターちゃん:

ほんとそう。しかも、2026年からは新しい制度「子ども・子育て支援金」も上乗せされるから、保険料がちょっと増えるの。


🍼「子ども・子育て支援金」ってなに?

🐼パンダ君:

それって“独身税”みたいな名前で話題になってたやつだよね?

🐹ハムスターちゃん:

そう!正式には「子ども・子育て支援金」。
医療保険料に上乗せして、みんなで少子化対策を支える仕組みなんだよ。
75歳以上の人も負担の対象になるんだ。

🐼パンダ君:

おじいちゃんたちも払うんだ!?

🐹ハムスターちゃん:

そうなの。負担は年収によって変わるけど、目安はこんな感じ👇


年収(年金収入など)月額負担の目安(2028年度)
80万円約50円
160万円約100円
180万円約200円
200万円約350円
250万円約550円
300万円約750円

🐼パンダ君:

ふむふむ。たしかに一見少ないけど、年金暮らしだと毎月の数百円も大きいね。

🐹ハムスターちゃん:

うん。しかも「医療費」「介護保険」「支援金」といった形で、少しずつ上乗せされていくから、将来の生活設計にはちゃんと入れておいた方がいいんだよ。


💡生活者の視点で考える「3割負担のリアル」

「3割」と聞くと少なく感じるかもしれませんが、医療費全体が高額になるとその差は大きくなります。

たとえば――

  • 同じ治療で自己負担が1万円の人と、3万円の人。
  • 1回の通院なら我慢できても、毎月通う慢性疾患だと1年で24万円の差になります。

これが夫婦で両方3割負担になると、家計への影響はさらに大きくなります。

しかも、高齢期は“収入が減る一方で医療費が増える時期”。
だからこそ、**「どの区分になるのか」**を知っておくことは、家計防衛の第一歩なのです。


🧮ももんがパピのまとめ

・75歳以上でも、所得が高い人は「現役並み」扱いで3割負担になる。
・基準は「課税所得145万円以上」かつ「収入383万円(単身)/520万円(夫婦)」が目安。
・2026年春から「子ども・子育て支援金」が上乗せされ、月額200〜350円ほど負担増。
・同じ年金生活者でも、所得ラインを少し超えるだけで負担が変わるので注意。

つまり、「年金収入+副収入+世帯合算」がポイントです。
医療費控除や確定申告を通して、自分がどの区分に該当するかを早めに確認しておきましょう。

そして大切なのは――「知らないうちに損していた」を防ぐこと。
制度は難しくても、“知ること”で守れるお金があります。

🐼「知識は最高の貯金」
今日もパピは、そう信じています。

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📚引用元

また、本記事の引用元は以下になっております。
・タイトル:【75歳以上・後期高齢者医療制度】医療費の窓口負担が「3割」になる人の所得はいくら?
・URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/b5bf2f875171cc84012a476a4378bda08d9acdb0