【働く人の健康×お金】病気が仕事のパフォーマンスに与える本当の影響とは?
〜大塚製薬×DeSCヘルスケアが示した「見えないコスト」の正体〜
🐼ヘルスケアとお金に関わる難しいことをシンプルに解説します
おはようございます☀️ももんがパピです。今日もヘルスケアやお金に関するニュースをわかりやすく解説して、読者の皆様方のヘルスリテラシー向上にお役に立てれば幸いです。
Contents
🩷今日のテーマに込めた想い
今日のテーマは「働く人の健康と生産性の関係」です。
一見まじめそうなテーマですが、実は“お金”にも深く関係しているんです。
たとえば、「風邪気味だけど休めない」「頭痛で集中できない」「なんとなく気分が沈んで仕事が進まない」──そんな日、ありますよね。
でも、こうした“小さな不調”が積み重なると、会社全体ではびっくりするような損失につながるんです。
今回、大塚製薬とDeSCヘルスケアが行った大規模研究では、まさにこの「見えない損失=生産性の低下」を数字で可視化しました。
つまり、「健康=会社の資産」「不調=目に見えない赤字」というリアルなお話です。
働く私たち一人ひとりが、自分の体調を「コスト」として考える時代。
そんな現実をやさしく、でもしっかり理解できるように、今日はパンダ君とハムスターちゃんと一緒に解説していきますね。
✅3つの要点
✅① 「なんとなく不調」が一番コストを生むという現実
研究では「欠勤(アブセンティーズム)」よりも、「出勤してるけど調子が悪い(プレゼンティーズム)」の方が、損失額がずっと大きいことが分かりました。
つまり、“頑張って出社してるのに仕事がはかどらない日”こそ、企業の隠れコストなんです。
健康は“出社率”ではなく“集中力”で測る時代に変わりつつあります。
✅② メンタル不調や片頭痛が生産性を最も下げていた
男女ともに、うつ病・不安障害・不眠症・片頭痛などがプレゼンティーズムに大きな影響を与えていました。
特に女性では月経障害やアトピー性皮膚炎も影響が大きく、体の不調と心のストレスの両方が「働く力」を削っていることが明確になりました。
これは「サボり」ではなく「症状」なんです。理解と環境づくりがカギになります。
✅③ 健康投資=生産性アップの最短ルート
「健康経営」という言葉が流行していますが、今回の研究はその根拠を示すデータになりました。
体調不良による損失を“見える化”すれば、企業も個人も「健康を守ることが一番の節約」だと気づけます。
健康への投資は、会社の利益を守るだけでなく、自分の“時間と心のゆとり”を増やす行動でもあります。
📰こんなニュースをわかりやすく解説します
📅2025年10月7日のニュース
「日本の労働者における労働生産性に関する研究成果がJournal of Occupational Healthに掲載」(大塚製薬発表)
この研究は、大塚製薬とDeSCヘルスケアが共同で行ったもので、31,540人の働く男女を対象に「どんな病気が仕事のパフォーマンスにどんな影響を与えるか」を調べた大規模データ解析です。
彼らは「レセプトデータ(診療明細)」と「アプリ調査(kencom)」を組み合わせて、疾患別の“見えない損失コスト”を算出しました。
結果、プレゼンティーズム(出勤しているけど本調子で働けない状態)のコストが、欠勤よりも約7倍大きいことが判明。
- 男性:欠勤 5,569円/月 → プレゼンティーズム 39,935円/月
- 女性:欠勤 4,403円/月 → プレゼンティーズム 39,004円/月
つまり、会社にとって「来てくれるけど調子が悪い人」がいかに多く、どれだけ大きな経済的ダメージを生んでいるかが見えてきたのです。
🐼パンダ君とハムスターちゃんの事例で考えよう
パンダ君:「ねえハムスターちゃん、僕この前、頭痛がしてたけど、休むのも気が引けて出社したんだ。
でもその日、全然集中できなくて、メール3通書くのに2時間もかかったよ……。」
ハムスターちゃん:「うんうん、それ“プレゼンティーズム”っていうんだよ!欠勤してなくても、生産性が下がっちゃう状態なんだって。
しかも、研究ではそれが一番コストが高いって出てるんだよ🐹」
パンダ君:「えっ!? 僕が頑張って出社してるのに、逆に損してるってこと!?」
ハムスターちゃん:「そうなの。大塚製薬とDeSCヘルスケアの調査では、出勤してるけど不調な人の損失額は、月に約4万円!
それって、1年間で約50万円も“見えない損失”になるんだよ。しかも企業全体では数百億円規模……!」
パンダ君:「うわぁ、それって『休んだ方がマシ』ってこともあるんだね……。」
ハムスターちゃん:「そうそう。だから今、“健康経営”っていう考え方が広まってるの。
会社が従業員の健康を守ることで、結果的に業績も上がるっていう考え方だよ。」
パンダ君:「なるほど〜。じゃあ、僕が昼寝してるのも健康経営の一環ってことでOK?」
ハムスターちゃん:「……それはサボり🐹💢」
💡データで見る「見えない損失」
研究では、精神疾患(うつ病・不安障害・統合失調症など)や頭痛、睡眠障害、消化器系疾患などが特に生産性低下に関係していました。
女性では月経障害やアトピー性皮膚炎の影響も顕著で、職場での理解や配慮が求められる現状も浮き彫りになりました。
プレゼンティーズムが深刻なのは、「病気を隠して働く文化」があるから。
日本では“休まないことが美徳”という風潮があり、「ちょっとくらい我慢しよう」と無理してしまう人が多いのです。
でも実際は、それが一番の「損失行動」だったというわけです。
企業目線で見ると、プレゼンティーズム対策は「経費削減」ではなく「投資」です。
健康チェックやカウンセリングの導入、フレックスタイムやリモートワークの柔軟化など、制度への投資が“利益を守る鍵”になるのです。
🧭未来へのメッセージ
「健康で働く」ということは、もはや“自己管理”ではなく“社会全体のテーマ”です。
今回の研究が教えてくれたのは、私たちの小さな体調変化が、社会全体の生産性や経済に直結しているという事実。
つまり、
💬「ちょっと休む勇気」
💬「不調を話せる環境」
💬「健康を支える仕組み」
この3つが、未来の“働き方の新しい三種の神器”になる時代です。
ハムスターちゃんが言いました。
「健康を削って働くのは、短距離走。健康を守って働くのが、マラソンなんだよ🐹」
パンダ君はうなずきました。
「じゃあ僕、これからは“残業削減”より“お昼の昼寝タイム増加”を提案するよ!」
……いや、それはやっぱりサボり🐼💦
また、本記事の引用元は以下になっております。
・タイトル:日本の労働者における労働生産性に関する研究成果が『Journal of Occupational Health』に掲載
・URL:https://www.otsuka.co.jp/company/newsreleases/2025/20251007_1.html
🩵まとめ:シンプルにわかるポイント
- 出勤していても調子が悪い=最大の損失要因
- メンタル・頭痛・睡眠障害など“見えない不調”が生産性を削る
- 「健康経営」はコスト削減ではなく未来への投資
健康は「自分の資産」。
そしてその資産を守る行動が、結果として“働く力”を支えるのです。

