🩺テルモってどんな会社?世界で戦う医療メーカーのすごさをパンダ君が解説!


🐼ヘルスケアとお金に関わる難しいことをシンプルに解説します。
おはようございます☀️ももんがパピです。今日もヘルスケアやお金に関するニュースをわかりやすく解説して、読者の皆様方のヘルスリテラシー向上にお役に立てれば幸いです。


🩷今日のテーマに込めた想い

みなさん、「テルモ」という会社をご存じですか?
病院で採血や点滴をしてもらうとき、手にしている注射器やチューブの多くに“TERUMO”と書かれているのを見たことがあるかもしれません。

日本を代表する医療機器メーカーで、実は世界中の病院で使われている会社なんです。
でも、医療の話ってどうしても専門用語が多くて「難しそう…」と感じてしまいますよね。

そこで今日は、2025年10月6日のニュースから、テルモの成長と挑戦のストーリーを「小学生でもわかる言葉」で解きほぐします。

なぜ今、テルモが世界から注目されているのか?
なぜ“血管の中を通るワイヤー”がそんなにすごいのか?
そして、医療の未来をどう変えようとしているのか?

――そんなお話を、今日もパンダ君🐼とハムスターちゃん🐹と一緒にやさしく探っていきましょう。


✅3つの要点

✅①「テルモは“体の中で使う道具”のプロフェッショナル」
テルモの強みは、カテーテルやガイドワイヤーなど「人の体の中に入って使う医療器具」。この分野では世界でもトップクラス。とくに血管の中を通して治療する“ガイドワイヤー”は、世界シェアが60%以上!つまり、世界中の医師がテルモの道具を信頼して使っているということです。

✅②「注射器の会社じゃない!? “薬を作るお手伝い”もするテルモ」
実はテルモ、ただの医療器具メーカーではありません。最近では“CDMO”といって、他社の薬を作るサポート事業にも力を入れています。薬の容器設計から、製造、承認の準備までワンストップ。日本だけでなく海外にも工場を広げ、医療のサプライチェーンを支えています。

✅③「医療を“モノからソリューションへ”――未来への挑戦」
テルモが目指すのは、単なる“道具を売る会社”ではなく、“治療そのものを支える存在”になること。たとえば臓器移植の技術を持つ企業を買収したり、血液を扱う機械を改良したり、世界の医療の課題に挑む。患者さんにも医療現場にもやさしい、次の時代の医療をつくっています。


🏥こんなニュースをわかりやすく解説します

2025年10月6日、株探ニュースで報じられたのは、
「テルモ:世界で高シェアを誇る血管造影用ガイドワイヤーに加えて、成長戦略が進捗し増収増益が加速」というニュースです。


🧩テルモってどんな会社?

テルモは1921年創業。100年以上の歴史を持つ日本の医療機器メーカーです。
企業理念はシンプルに「医療を通じて社会に貢献する」。

主な事業は3つ。

1️⃣ C&V(心臓血管カンパニー):カテーテルやガイドワイヤーなど、血管治療の分野。
2️⃣ TMCS(メディカルケアソリューションズ):注射器、点滴、医薬品製造のサポートなど。
3️⃣ TBCT(血液・細胞テクノロジー):献血や血液分離に使う装置など。

売上の約6割がC&V、2割ずつがTMCSとTBCT。
海外売上比率はなんと約8割
つまり、テルモは「日本の会社なのに、世界で戦っている企業」なんです。


🧠パンダ君とハムスターちゃんの会話①

🐼パンダ君:「テルモって、注射器を作ってる会社だと思ってたよ!」
🐹ハムスターちゃん:「そうそう!でも実は“体の中で使うハイテク機器”の方がメインなんだって!」
🐼「えっ、体の中!? こわくないの?」
🐹「それがすごいの!テルモのガイドワイヤーは、髪の毛より細いのに、心臓の血管の奥までスルスル通る。まるで“医療界のミクロ探検隊”なんだよ!」
🐼「うわ〜!それで世界シェア60%!? まさに医療のパンダ侍だね!」


💉心臓から脳まで――“血管の道具”で世界を取る

テルモの「血管造影用ガイドワイヤー」は、治療中に血管の中を通してカテーテルを誘導するための超重要アイテム。
細くて柔らかいのに、医師の手の感覚に正確に応える技術力がすごい。

この分野で世界シェア60%以上というのは、もう“医療界のトヨタ”級。
手首から血管に入れる治療(TRI:Transradial Intervention)にも早くから注目し、患者さんの負担を減らす工夫もしています。

最近は、心臓だけでなく脳領域にも挑戦中。脳血管治療の市場はこれから急成長が見込まれており、テルモの技術が新しい命を救うカギになるかもしれません。


🧠パンダ君とハムスターちゃんの会話②

🐼「脳の治療にもワイヤーが!?」
🐹「そうなの。脳の血管ってすごく細いから、超高精度な技術が必要なんだよ。」
🐼「なるほど。じゃあテルモって、まさに“命の細道”を作ってる会社だね!」
🐹「うまいこと言う〜🐼✨」


🧪“薬を作る”裏方もテルモの仕事

意外なことに、テルモは医療器具メーカーなのに「薬を作るサポート」もしています。
それがCDMO(医薬品製造受託)事業

たとえば製薬会社が「新しいワクチンを開発したい」となったとき、テルモは容器の設計から製造・充填までサポート。
まるで“薬づくりの総合プロデューサー”です。

ドイツの工場を買収して海外展開を強化。
これにより、世界中の製薬企業と連携できる体制を整えました。


💉血液事業「Rika」も急成長中

血液や血漿を扱う「TBCT」カンパニーの中でも、注目は血漿採取デバイス「Rika」
米国の大手CSL Plasmaが運営する約330センターで導入されており、ディスポーザブル製品と組み合わせて継続収益を生む仕組みを作っています。

つまり、使い捨て部品も含めた“サブスク型”のビジネスモデル。
患者さんだけでなく、医療機関の経営にもやさしい設計です。


📊数字で見るテルモの成長

  • 2025年3月期:売上高1兆361億円(前期比12.4%増)、営業利益1,576億円(同12.5%増)
  • 2026年3月期見通し:売上1兆500億円、営業利益1,940億円(前期比23%増)

つまりテルモは「すでに売上1兆円企業」なのに、まだ成長している!
米国の関税負担があっても、価格戦略と効率化でしっかり利益を出すあたりが強いです。


💡未来へ:「デバイスからソリューションへ」

テルモが進める中期経営計画「GS26」では、
2027年3月期に営業利益率20%を目指しています(すでに調整後で20.4%達成見込み!)。

そして、2025年8月にはイギリスの**OrganOx(オルガノックス)**を買収。
この会社は、肝臓移植に使う“臓器保存デバイス”を持つベンチャー。
世界的な“移植臓器不足”の課題に挑む、社会的にも意義の大きいM&Aです。

テルモの人工心肺技術や血液管理ノウハウと組み合わせることで、
“移植を待つ命を救う”新たな医療ソリューションが生まれる可能性があります。


🧠パンダ君とハムスターちゃんの会話③

🐼「臓器移植って、ドラマとかでしか見たことないけど…」
🐹「そう。世界では臓器が足りなくて、多くの人が待ってるの。テルモの技術が、それを変えるかもしれないんだよ。」
🐼「すごい…。ただの会社じゃなくて、“命をつなぐ会社”だね。」
🐹「まさに。テルモの理念“医療を通じて社会に貢献する”が、ちゃんと現実になってるんだ。」


💰お金の話もちょっとだけ

テルモは「株主還元」も大事にしています。
2025年は配当26円、2026年は30円にアップ予定(約15%増配)。
さらに自社株買いも実施し、総還元性向は59%。

つまり「しっかり稼いで、しっかり返す」。
この安定感が、長期的な信頼を支えています。


🌱ももんがパピのまとめ

テルモのニュースから見えるポイントは3つ。

1️⃣ 世界で認められる“匠の技術”を持つ医療メーカーであること。
2️⃣ 医療の“モノづくり”だけでなく、“仕組みづくり”にも踏み出していること。
3️⃣ そして、社会課題の解決と企業の成長を両立していること。

“医療とお金”というと難しく聞こえますが、
テルモのように「人の命を助ける技術」が世界中で使われ、
しかも企業としても成長していく姿は、まさに“人と経済が一緒に元気になる”理想形。


🐼パンダ君:「なんか今日の話、胸があったかくなったね。」
🐹ハムスターちゃん:「うん。医療って、お金のためじゃなくて、人のため。だけど、それがちゃんと“続く仕組み”を作るのが企業の力なんだね。」
🐼「テルモ、かっこいい…。ぼくも“パンダ医療機器”つくろうかな!」
🐹「いや、誰が使うのそれ🐼💦」


📚引用元

・タイトル:テルモ:世界で高シェアを誇る血管造影用ガイドワイヤーに加えて、成長戦略が進捗し増収増益が加速
・URL:https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202510060827


🩺本日のテーマは、「シンプルにわかるテルモのすごさ」でした。
医療×テクノロジー×社会貢献――この3つをつなぐ日本企業が、世界の命を支えています。